引用元:日野観光協会
近畿地方には日本でも有名な伝統芸能がたくさんあり、その中でも国の無形文化財などに指定されているものも多いです。
今回はそんな近畿地方の伝統芸能についてまとめました。
磯崎神社例大祭(三重県)
三重県熊野市磯崎町の磯崎神社では毎年例大祭が行われます。
お揃いの法被を身に着けた歌い手が舟唄を披露しながら磯崎港内を航行した後に神社へ参拝します。
これは、五穀豊穣や海上安全、大漁、家内安全を祈願するために行われる行事です。
火ふり祭(滋賀県)
火ふり祭は、日野祭の渡御の御旅所であるひばり野で8月14日と15日の夜に行われる火のお祭りです。
このお祭りでは、里口の村人はその年の日野祭の稚児3人を中心に約3mの松明に火を付けて行列をつくり、ひばり野へ向かいます。
ひばり野には老松が数本たっており、その老松を大きく囲み、太鼓の合図で一斉に松明を投げます。
1000本以上の松明が投げられるため、迫力満点で神秘的な祭です。
西陣織(京都府)
西陣織は、「多品種少量生産が特徴の京都の西陣で生産される先染の紋織物」の総称です。
昭和51年には国の伝統的工芸品にも指定されています。
西陣の織屋は特に平安朝時代から積み重ねられてきた高度な技術を持ち、洗練されたデザインが特徴です。
一つ一つの柄も細やかで、その高度な技術を目で感じることが出来ます。
能(京都府)
能は室町時代に生まれ、能面という仮面を使用して行う歌舞劇です。
600年という長い歴史の中で、独自の変化を遂げた日本の代表的な古典芸能です。
能の大きな特徴はなんといっても能面です。
能面の種類も様々でその仮面の表情は職人の技術の高さを感じることが出来ます。
更に、物語の内容も日本版のコメディでもある狂言が能舞台では演ぜられたりと様々な魅力がある奥深い日本の伝統芸能です。
落語(大阪府)
落語は江戸時代成立した日本の伝統的な話芸です。
語り手が一人で何役も話だけで役を演じ分け、そのリズムの良さなどは多くの人を魅了しています。
歌舞伎や能とは違い、衣装や道具には頼ることは少なく、語り手は身振り手振りなどで役を演じわけます。
更に、扇子や手ぬぐいであらゆるものを表現する独自の演芸は高い技術を要するため、日本のみならず、世界でも注目度の高い日本の伝統芸能です。
落語は日本におけるお笑いの代表格とも言えます。
現代の「お笑い」もこのような伝統的な芸能が起源であるとも考えられています。
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引用:Mola
淡路人形浄瑠璃(兵庫県)
淡路人形浄瑠璃の起源は室町時代末に西宮神社につかえていた百太夫という人形遣いが地元の人に人形操りの技を伝授したのがきっかけとされています。
昭和51年には、国指定重要無形民俗文化財に指定されており、喜怒哀楽の表情を人形で豊かに表現する技術はまさに日本が世界に誇るべき伝統芸能と言えます。
題目立(奈良県)
題目立は奈良市上深川町の氏神、八柱神社に伝承される民俗芸能です。
起源は確かではありませんが、16世紀末の多聞院日記などに題目立に関する記録が残されており、国の重要無形文化財にも指定されています。
出演するのは地元の17才の青年で上深町では17になった青年たちは神社の祭祀組織、宮座に加わる習わしがあり、成人儀礼としての役割も担っています。
つつてん踊り(和歌山県)
つつてん踊りは黒江市の伝統芸能です。
昭和30年ほどまでは、町の人々はお盆の時期になると下駄市で購入した下駄をはき、哀調ある踊り唄と三味線に合わせてつつてん踊りを踊りました。
狭い路地で踊るため、四角に並んで進んだり、戻ったりしながら踊るという独特かつ珍しい踊りです。
つつてんという言葉は三味線の「ツーツーテン」という曲の旋律から由来していると言われています。
古くから人々を魅了してきた近畿地方の伝統
日本にはたくさんの無形文化財があり、そのどれもが日本が世界に誇るべき伝統です。
高い技術はもちろん、日本独自の文化を堪能することができます。
是非、皆さんも日本の伝統文化に触れてみてはいかがですか?